建築基準法適合状況の調査立会いました
さいたま市にあるSビルという、築30年の鉄筋コンクリート造3階建てのビルがあります。
建築当時に確認申請はしているのですが、完了検査を受検していません。
いわゆる「検査済証無し」の物件です。
ザル法と言われてきた建築基準法ですが、この時代のこの規模の民間建築は完了検査を受けていない建築物は相当数現存します。
このような「検済み無し」ビルの1階に認可保育園の入居計画があり、保育園事業者からの依頼で、検査済証に代わる建築基準法適合状況調査の結果を確認検査機関から報告書として受領することを依頼受けました。
結果は2週間後くらいに報告書としてまとまり、それをもとに保育園事業者、さいたま市と協議します。
比較的に規模が小さく、施工自体はしっかりできている様で、是正を必要とする不適合はあまりないとみていまが、それでも報告書が出るまでドキドキです。(苦笑
しかし、このような手続き、手法を経て、新たに合法としてリノベーション、コンバージョンができ、建物寿命が延びることは、環境負荷の点からも大変有益です。
面倒な手続きやノウハウが必要な業務になりますが、事務所としても社会貢献の一環として積極的に関わっていこうと思います。