私たちがこれまで集合住宅で暮らしてきた経験から、戸建てのマイホームを手に入れることは、自分自身や家族のライフスタイルを豊かにしてくれると考えていました。庭でBBQをしたり、車をいじったり、工作遊びをしたり…。マンションや集合住宅だとどうしても下の階に気を遣い、子供たちが思いっきり飛び跳ねられなかったり、大声で話したり歌うことはできないので・・・。
そこでまず私たちのイメージを固めるために、「こんな住まいに暮らしたい！」という家をネットで画像検索してまとめていました。するとなぜか同じ設計事務所が設計した住まいがたくさんヒットして。それがアトリエ２４さんだったんです。
住宅展示場もたくさんまわって、イメージを膨らませました。確かに間取りや動線など、参考になることもありました。ただ、ハウスメーカーの家だとやはり設計に制限があるように感じ、なによりも「家を建てること」ありきだったので、自分たちの暮らしやライフスタイルを一番に考えてもらっている設計ではありませんでした。
信頼できる人なのか、仕事に対してどういった考えを持って取り組んでいるのか、相談しやすいか、コストがすごくかかるんじゃないか、そもそも建築家ってこだわりが強すぎて私たちの要望を汲み取ってくれないのでは・・・。様々な不安が最初はありました。
しかし、飯沼さんの東日本大震災における被災地での活動をSNSで拝見し、私も同じ惨状の中活動していたため、人や仕事に対して私と似た思いを持たれている人ではないかと推察しました。
ホームページで家のデザインや、家づくりに対する考え方、コスト削減への意識などもしっかり確認しました。特にコスト面ではホームページにわかりやすい試算の表があって、この通りであれば建築家に頼むことも可能だと思いましたね（実際にその通りでした）。ハウスメーカーのコストには広告費や組織を維持させるための人件費等余計なコストが上乗せされているので、それだったらその分のコストを設計、資材、建築費にまわしたほうが良いと思いました。
初めてお話しさせていただいたときに「建築家」＝「先生」という感じがなくて（すみません笑）。良い相談相手といった雰囲気で私たちにあった住まいを一緒に作ってくれると感じたので、飯沼さんに頼むことを決めました。
「家づくり」は大変とよく言われますが、「ここをこうしたい！次の打ち合わせで飯沼さんに提案してみよう！」と考えることがとても楽しく、打ち合わせの日が待ち遠しかったです。私の提案について飯沼さんは、妥当性、予算などを勘案し、適切に判断してくれましたし、飯沼さんに失礼なくらい考えをぶつけ、詳細部分まで詰めることができたので、とても満足な家が建ちました。
苦労した点でいえば、工事中GWを使って外壁材（杉板）の両面をオスモで2度塗りしたのが、当初の想定よりかなりハードでした(笑)。しかし、外装に張り終わった杉板を見た時は、きれいに塗れた達成感と、自分も家の一部を作ることに携わった感覚を得ることができました。家に遊びに来た人の話のネタにしています。
夏は風が抜け、冬はしっかり暖かい！プライバシーを保ちつつ陽も入る！
特に床下暖房を取り入れたのは正解でした。朝から床だけでなく、建物全体がじんわりと暖まっている感じで、これまでにない快適な冬を過ごすことができました。
子供は家中をご近所さんに気兼ねなく走り回り、家の中で野球までしています。庭いじり、車いじり、キャンプ、アクアリウム、DIYなどのこれまでの趣味がやりやすく、更にやる気にさせてもらえる家です。月を見ながらお風呂にも入れるので露天風呂気分も味わえています。
家族が快適に、かつ楽しく暮らしている家に早く帰りたいですし、この家でやりたいことがたくさんある。この家は生活を豊かに、充実させてくれる存在です。
飯沼さんは私に対しても工務店に対しても、言うことはしっかり言う。相談にもきちっと乗ってくれる、とても信頼できるパートナーでした。周りで家を建てるという話があれば飯沼さんを紹介したいですね。
一つの住まい一つの生き方。
