建築主のメッセージ:いい人、いいお客が集まるパン屋さん
それぞれの住まい方 #4 季美の森のパン屋さん
思い描くパンを作りたい。
心を整えて、100%の自分でパン作りと向き合いたい。
そのために静かで穏やかな環境と住居と直結したパン工房が必要だった。
住まいは休息しパンを焼く活力を取り戻す場所でいい。
この場所でしか、私たちにしかできないパン。
身近で暮らす人たちとの関わりを大切にできる場所で、パン屋を開きたいとずっと思っていました。
本気でパン作りに取り組める環境がようやく整いました。
パン工房の時間から開放されたあと、気持ちが安らぐ空間を得られました。
やっと完成した、としみじみ思います。
地元の人たちが手作りした食材を使い、この場所でしか作れない、私たちだけのパンを作れるようになったんです。
住居と直結したパン工房は、アトリエ24により効率的な動線設計がなされ、穏やかで心安らぐ空間と一体となってパン工房の1日を支えてくれます。
ムダがなく、長く忙しいパン作りを効率化してくれています。
パンを焼くための機器の配置や作業の流れを熟慮したアトリエ24の設計がそれを可能にしてくれました。
ハヤシライスがうまい(笑)。
深夜から始まる長い長いパン工房の1日。
終わる頃には疲れ切っています。
この家にきて以来、店舗と住居の移動の必要がなくなり、たくさんの余裕が生まれました。
以前は、仕事のあとは外食することが多かったんですが、それもほとんどなくなりました。
今は夫が家で夕食を作り、2人でいただく。
それがとてもしあわせです。
〜 妻
この家に引っ越してから夜遊びや外で飲むことがなくなったなぁ(笑)。
実は僕はハヤシライスが得意なんですよ!
ほんとにおいしいんですよ!
なんだか、この家には、いい人が集り、いいお客様を連れてきてくれる。
〜 夫
毎日の普通が楽しい。
真剣にパンを焼く。
家で食事を楽しみ、星空を見上げ、早朝の鳥のさえずりに耳を傾ける。
そんな毎日の普通のことが楽しいんです。
疲れた体を休め、気持ちがやすらぎ、気持ちがいい。
こんないい家に、こんないい店になるとは!!
ここに住んで6年になりますが、素直にそう思います。
こんな創作活動も。
たぶん、飯沼さんがいろいろ計算してのことなんだと思います。
でも、そうした作為的な感じがまったくしません。
変に作られた感じがしないんです。
自然に気持ちがいい住まいなんです。
〜 妻
絵を描くのが楽しい。
描きためた絵をこうしてリビングに置いて、眺めるともなく眺めて、そういう何気ない時間を味わえるのもしあわせだな。
〜 夫
この家のデータ
場 所 | 千葉県大網白里市 |
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家族構成 | 夫婦 |
延床面積 | 133.60㎡(40.4坪) |
構 造 | 木造 地上2階建 |
竣 工 | 2013年6月 |
特 記 | 店舗併用住宅、耐震等級3 |