建築主のメッセージ:創造力を育む庭と縁側:ちはら台の家
それぞれの住まい方 #3 ちはら台の家
南と東に開けた庭と、庭へと自然につながる広大な縁側。
この恵まれた外空間と一体化したリビングを中心に、全室南向のオープンエアな家。
庭で家具やおもちゃを作るうちに、子どもたちも一緒に作るように。
光に満ち溢れ、風が通り抜けるおおらかな空間の中で、家族で工夫して作り出したものに囲まれた暮らしに大満足です。
家が広くなったにもかかわらず。。
もともと都内に住んでてとても便利な街でしたが、たぶん夫婦のライフスタイルにはあっていなかったんだと思います。
家族が増えてきて、自分たちの価値観や生活リズム、ライフスタイルにもっとフィットした暮らしを求めて、郊外に戸建ての家を持つことにしました。
広い庭と一体化した縁側は、家族みんなが大好きで、子どもたちは安心して遊ぶことができます。
なので公園に行く回数も減りました。
庭も家も広くなったにもかかわらず、家族との距離は近くなった気がします。
1、2階がリビング階段で繋がる空間構成の影響だと思いますが、一緒に居る時間が濃密に感じられ、家族の気配がいつも身近に感じられるようになりました。
自然が好きになった。
住む家の影響でしょうか。
いつの間にか、海や山にでかけたりアウトドアが好きな家族になりました。
この家に住んで5年。
普段から少しづつ庭造りを楽しんだり、庭で家具や子どものおもちゃを作ることが増えて、いつの間にか子どもと一緒になって作るようになりました。
自分で作ったものは愛着が違いますし、何より、「自分で作ってみる」ことが我が家では普通のことになりました。
自分で作ったものに囲まれて、自分で煎れたコーヒーを縁側で飲む。
ショッピングしてカフェで飲むコーヒーとはまた違った深い味わいを感じます。
正直全部好き。でも1つだけ選ぶなら。。
お昼を食べたり、おやつを食べたり、友達と一緒に学校帰りに遊んだり。
夜は家族みんなでお月見したり。
夫婦で夜風に当たりながら一杯飲んだり。
夜、まわりが静かになった時間に庭に出て星を眺めたり。
この家の全部が好きですが、1つだけ選ぶなら、家族全員、この縁側が一番好きです。
採光や色彩計画に基づいて、位置、角度、サイズが決められているので、夏は涼しく、冬は暖か。
日差しを遮る深い軒や縦格子、杉板を張ったの天井にはソーラーパネルが設置されています。
夕涼みを楽しみ、雨が降る風景すら美しく感じることができます。
冬、太陽が低い季節は室内の奥まで陽光が差し込み、1年中、この広い縁側を通してオープンエアの暮らしを満喫しています。
想像を超えるアイデアと的確なアドバイス。
設計を依頼して以来、自分たちもいろんな想いをスケッチに描いたり、要望をまとめたメモを作り飯沼さんに渡しました。
それらに対し、飯沼さんは私たちが想像を超える何倍ものアイデアをだしてくれました。
できないこともありました。
さまざまな条件を前提に、全体的なバランスを考慮しながら、優先すること困難なことを切り分け、丁寧に説明してもらえ、導き出される回答は的確でした。
そんな多くの時間を費やしてできたのがこの家で、思っていた以上の家に仕上がったと思っています。
家族みんなが帰りたくなる家。
この家に暮らして5年が過ぎようとしています。
当初、休日は家族とゆっくりくつろぎたい。
ストレスを感じることなく家事ができる家にしたい。
などなど、たくさん思い描いた暮らしが今、実現できていると思っています。
DIYで作ったものが増えてきたし、子どもたちも大きくなるので、これらを整理して2階のレイアウトを変更し、子ども部屋を用意したり、もっと快適な庭造りに本格的に取り組みたいと思っています。
この家のデータ
場 所 | 千葉県市原市 |
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家族構成 | 夫婦、子供3人 |
延床面積 | 129.45㎡(39.1坪) |
構 造 | 木造 地上2階建 |
竣 工 | 2013年1月 |
特 記 | 太陽光発電+ソーラーシステム 長期優良住宅、耐震等級3 |